幸福な食卓


幸福な食卓

幸福な食卓


読み終えた。


主人公の佐和子ちゃんは、物語の中で中学生から高校生に成長する。
仲の良い家族は外での自分の居場所を探してバラバラしている。


周りの人と結ぶ「絆」というものを、
ふと考えさせられる。


人の絆でできた網の目をくぐりながら、
日常は過ぎていく。


佐和子ちゃんは、多感な時期を一緒に、大切に過ごした大浦くんを、失う。
不思議な喪失感とともに、納得のいく結末。
思わずアヒル口になった。


「珠玉の才能が生んだ、ありえない感動!」って帯にあったのだが、
「感動!」、というよりも、「納得。」という感じ。


この作品、いつかわからないけれど映画化されるらしい。

幸福な食卓 オーディション応募
http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/shokutaku/


瀬尾まいこさん、他の著作も読んでみよう、と思わせる筆力。
細く長くハマりそう。