北斎展@東京国立博物館


国立博物館に行ったのは10年ぶりくらい。
北斎展が開催されていた平成館に入ったのは初めてだった。


入場に50分待ち、ひとつの絵には10人ほどが群がっていた。
はっきり言って、落ち着いて鑑賞できず。
でも、面白かった。


私が特に興味深く見たのは、葛飾北斎さんの描く「神様」。
宝船と七福神の絵が各1点あったのだが、どれも「人間くさい」。
宝船の構図が凝っていて、7人が斜めに配置されて何とも言えないおかしみがあった。


富嶽三十六景は思ったより小さな絵。
彼の絵は晩年の大作を除きほとんどが小さかった。B5くらいのものや、はがき大のものなど。
そして細かい。その小さなキャンバスに、とても細かく描きこまれていた。


細かい絵で彼の残したものは幅広い。
百人一首の挿絵もあれば、漫画もある。
富嶽三十六景を始めとする紀行ものは、沖縄さえもあった。


「ひとり百科事典のような画家」だと思った。
強い好奇心と興味、日本全国を行脚する行動力、そして人物から静物までを描き残す画力を持った、稀有な人だったことを実感した。*1


また人の少ない時に行けたらと思うが*2、会期終了が迫っていて叶いそうにない。
でもとにかく、行って良かった。

北斎展-最高の北斎500点 世界から集結-
http://www.hokusaiten.jp/index_jp.html

*1:鑑賞に来ていた小学生が展示されていた漫画を見て、心からの声で「すっげー!これすっげー!!」と瞳をキラキラさせながらお父さんに言っていた光景が印象的だった=*^-^*=♪

*2:もし平日に行けたら1日使って鑑賞する