カカシの夏休み


中学時代の盟友Iくんから借りた、重松清さんの本。
読み終えた。


カカシの夏休み (文春文庫)

カカシの夏休み (文春文庫)


主人公達は先生だったり生徒だったり、学校に関係する人ばかり。
自分の置かれているところに近い気がして、いろいろなことを心に響かせながら読んだ。


この本の作品に共通するテーマは「身近な人の死」。
友人だったり、同級生だったり、奥さんだったり。


表題作で主人公が「死んだらこんなに軽くなっちゃうんだ」と友人の骨壷を抱えて言う。
焼かれて骨になったら、赤ちゃんのときより軽い。


いま、生きている。
筋肉を動かし、血を通わせ、頭を使っている。


そのことは「重い」ことなんだと、改めて思った。


いじめ、リストラ、いろんな苦しみ・悲しみを人は味わうけれど、どの人もひとりじゃない。


つたない一生を、まわりと手を携えて歩む。
それってかけがえのないことだよね。


今日は久しぶりに感傷的になっちゃった。
こんな時間をくれたIくんに感謝。


明日は月末、怒涛の一日になりそう!!がんばろ!!


2作目の↓これ↓も印象的な作品。


ライオン先生 DVD-BOX

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