「ちょっとした習慣であなたの人生は変わる」


いつもお世話になっているSさんがよく送ってくれる資料の中に、この「口ぐせ博士」こと佐藤先生の資料が多くあり、著作を読みました。


★3つです!



■習慣を変えること・人生を変えること


3つの習慣の見直し
1. 口ぐせ(言葉の習慣)
2. 遊び(感動の習慣)
3. エクササイズ・サプリメント(体の習慣)


習慣さえ変えてしまえば、人生を変えることはいとも簡単。
いい習慣によって、最高の人生をつくる充分なエネルギーをつくり出せる。
脳と体のしくみを早く知れば知るほど、いつからでも、人生は望みどおりになる。


いい習慣=感動をともなう習慣、気持ちのいい習慣、没頭できる習慣。
おいしい食事、適度な運動、恋愛、やりがいのある仕事、趣味など。
この習慣でベータエンドルフィン・ドーパミンセロトニンなどの「快楽ホルモン」が分泌される。


自分を変えたければ、ただ毎日の習慣を変えること。ただし、ひとつだけ注意が必要。
習慣を変えるのに重要なのは「新しい習慣を身につける」ことではない。
まず最初に必要なのは「これまでの習慣を捨てる」こと
自分がこれまで何となく続けてきた習慣を総チェックして、不良在庫(=古い習慣)を一掃しよう。


自分の人生の主人公、そして演出家として自分を退屈させず、たくさんの驚きを演出すること。
主人公にたくさんのドラマを与え、出来事・出会いを演出すること。


■言葉を変えることが第一歩


セルフイメージを形成する最大のポイントは、言葉。
あらゆる種類の思い込みは、すべて言葉によってつくられる。


RAS:Reticular Activating System。
脳幹から放射状に出た神経細胞ネットワークの網目状になった部分を指す。
この部分の役割は意識の選抜=「情報の門番」。
外界から入ってくる情報を「これはいらない」「これは必要」と選抜している。


脳はRASが働くことで、必要な情報だけを取り入れ、後はノイズとして処理している。
脳は自分に必要な情報だけをキャッチする。


例:毎朝「今日も1日いいことがありそうだ」と口にする。
  ⇒RASは懸命に「いいこと」を探す。
  ⇒本当に「今日も1日いいことが起こる」。


いい言葉を習慣にする
⇒RASが勝手に「いいこと」を探し、「悪いこと」をブロックする。


古い脳は人称を特定できない。
つまり、自分を否定することも、相手を否定することも、脳にとっては自分への攻撃であり、ストレス。


古い脳にとっては、「事実がどうであったか」など関係ない。
大切なのは、新しい脳がその事実をどのように「解釈」したか。
「解釈」を変えるには、何か問題に直面したとき、嫌なことがあったとき、失敗してしまったとき、
「これでよかった」「どうにかなるさ」「大丈夫、きっとうまくいく」と口にすること。


「いつか何々したい」という言葉の背後には「いまは何もしない」という「保留」が隠されている。
将来を変えたいなら「今」を変える、「今日」を変える。


「いつか〜したい」という言葉を、現在形で「自分は〜だ」とする。
そうすれば、セルフイメージが上昇し、結果がついてくる。
現時点ではないことを口ぐせにすると、それは「ウソ」である。
しかし、自分に対してはいくらでもウソをついて構わない。
いかにして古い脳をだまし、古い脳に気持ちよく活動してもらうかが、人生を決めるポイント。
だから5年後・10年後の自分を変えるため、今日の自分(の口ぐせ)を変えていく。


古い脳は数値目標をまったく理解できない。
だから数値目標を達成したそのときに「何をしたいのか」を具体的に想像し、口ぐせとすること。


■外見からセルフイメージを変える


なりたいイメージをつくるのは外見。
身につけるものには年齢を推測させないもの、あなたの魅力が引き立つものを選ぶこと。
なりたいイメージと違う鞄を使っているとしたら、ぜひ新しい鞄を購入してほしい。


自分をどのように演出し、周囲にどのようなイメージを持ってもらうかに気を払う。
服装・言葉、これらを逆の立場になって考えてみること。
「社会性」を考えること。


「非真面目を、不常識にやれ!」−本田宗一郎
真面目の中に遊び心を加えること。
ただエキセントリックなこと(非常識)をやるのではなく、常識の殻を打ち破る「不常識」をめざすこと。


■「感動」と「成長」


わたしたちは「感動」すれば、必ず変化する。そして成長する。
変化も成長もなければ、ただ衰えていくのを待つしかない。
脳は「感動」と「変化」を求めている。


ドイツ・レーゲンスブルグ大学のケンペルマン博士らによるマウスの実験:
飼育ケースに「回し車」のある・ないの条件の違い⇒
車あり:車なしマウスに比べて、およそ2倍もの新しい神経細胞(新生ニューロン)が生まれた、迷路学習などの学習能力も向上した
⇒脳を成長させる新生ニューロンは、外界からの刺激によって、自在に増やすことが出来る


やる気も活力もなく、何年も単調なマンネリ生活が続くと、脳に入ってくる「刺激」は減っていく。
どんな年齢になっても、脳に「刺激」を与えてやれば、新生ニューロンはどんどん増えていく。
その「刺激」こそが「感動」。「感動」のないところに、成長はない。


外部から何らかの好ましい刺激(大脳生理学的には「報酬」という)がもたらされたとき、脳は感動を経験する。
さらに、その刺激はあくまでも「予想もしなかった」ものでなければならない。
「予定外」「想定外」の刺激でなくては、感動とはならない。


これまで「興味はあるけど、何となく難しそう」と思っていたものに、チャレンジしてみること。
それだけで、「感動力」を取り戻すことができる。


■小さな感動習慣のつくり方


脳を成長させるためには、毎日の生活における小さな感動体験が重要。


海外旅行に行ったら…
海外旅行によってONになった「快」のスイッチを、そのまま切ることなく新しい日常の習慣を作っていくこと。


駅まで歩くいつもの道で…
ちょっとだけ首の角度を変えて、空を見ながら歩く。美しい朝の青空と流れゆく雲を見ながら歩く。好きな歌を口ずさみながら歩く。


殺風景な机の上に、花を飾ってみる。
ルーチンワークを、いつもと逆の順番でやってみる。
ボールペンを処分して、ちょっとだけ高価な万年筆に替えてみる。


■体に効くエクササイズ


足腰を使わなくなったら、脳に送られる刺激は激減する。
「心は体の召使い」。心の持ち方ひとつで体はいくらでも元気になる。
逆に体が衰えてしまえば、心まで老け込んでしまう。


お勧めのトレーニング:ウォーキング
毎回最低でも20分続け、1秒に2歩、1分で120歩のペースで歩くとよい。
ウォーキングを始めて20分経過すると、脳内でベータエンドルフィンやドーパミンという「快楽ホルモン」が分泌される。こうした快楽ホルモンの分泌によって、脳はどこまでもハッピーな状態になっていく。
また、快楽ホルモンセロトニン」はリズム運動によって盛んに分泌されるという性質を持っている。


人間の脳・体・細胞については「成長するか、老いるかのどちらかしかない」。
例:筋肉。「現状維持」という状態は存在しない。
年を重ねるとさらに「成長」に時間がかかる。そして「成長のスピード」が「衰えるスピード」に追いつけなくなったとき、私たちは老化していく。


イリノイ大学のアーサー・クレーマー博士による研究:
ウォーキングを半年間続けた人の変化⇒
脳の注意力テストで平均11%の向上、脳の体積そのものの増加


■脳と体を若く保つサプリメント


体の中で活性酸素に対抗する物質=SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)。


この働きは20代くらいをピークにどんどん衰えてくる。したがって「抗酸化食品」を摂ること、適切なサプリメントを摂ることが必要である。

  • ビタミンE脂溶性の抗酸化物質。1日最低270mgの摂取で、細胞がさびるのをかなり防ぐ
  • ビタミンC=水溶性の抗酸化物質。サビ防止の他にさらに活性酸素との戦いで疲れたビタミンEを復活させる働きもある。
  • コエンザイムQ10脂溶性の抗酸化物質。さらにエネルギーを生み出す作用を持つ。細胞のミトコンドリア内にこれがないと、燃料(糖分・脂質)がしっかり燃焼されず、エネルギーをうまくつくりだせない。コエンザイムQ10が不足する40代からは、体内のエネルギーそのものが不足する。
  • ポリフェノール=植物が光合成をおこなうときにつくられる物質の総称。抗酸化作用をもつ。カテキンアントシアニン、フラバンジェノールなど。酸化してドロドロになった血液をさらさらにする働きももつ。


■人間と他の動物を区別するもの:ネオテニー


人間はネオテニーというプログラムによって「いつまでも成長する脳」を手に入れた。
人間は他の動物に比べて非常に長い学習期間を持つ。
このため、あらゆる気候条件に応じて自分を変化させ、生存競争を勝ち抜いてきた。
巨大な脳と膨大な学習期間が、人間に知性の拡大をもたらし、これほどまでに高度な文明をもたらした。


人間は、子どもから大人へと生まれ変わりなどしない。
死ぬときまで子どもとして成長する。


私たちは自分の中にある「子ども」を強引に抑えつけ、ひとまず「大人」という殻をかぶっているに過ぎない。自分の中に眠っている子どもを上手に起こして、暴走しない程度に遊ばせ、どんどん成長・学習させてあげればよい。
少年を起こすのにもっとも効果的なものが、趣味である。


アメリカの健康観


アメリカではウェルネスという考え方がある。
これは「病気」と「健康」を単純に2分割するのではなく、健康にはいくつかのレベルがあり、そのレベルはどんどん高めていくことが出来る、とする考え方。
これによって、食習慣・飲酒・ストレスなどのコントロールでより健康になれることが解明された。


現在は「ウェルネス」に代わりオプティマル・ヘルス」という考え方が普及している。
オプティマル」とは最適・最上という意味で、心身ともに最上・最適の状態を実現・維持し続ける、という健康観。


最後にあとがきの言葉を。


これらをスタートするのは、他のどんな日よりも「今日」であるべき。
明日でも来週でも来月でもなく「今日」から始める。なぜなら、1日でも早く始めるほうが、それだけ効果は高くなるからだ。


私の子ども時代の夢といえば…

  • お父さん・お母さん・お兄ちゃん・Yちゃんと幸せに暮らしている
  • 幸せな家庭を築いている
  • お花屋さんをしている
  • 翻訳家として充実した日々を送っている
  • 自分の能力を他人のために使っている


ですね。


翻訳家からは少しずれているけれど、他人のためになるというところは今も昔もぶれていないところ。


そして幸せに暮らすということも…皆に感謝です。