「天国はまだ遠く」瀬尾まいこさん


今夏私の「お盆に読む子どもに勧められる小説」最後はこの本。
幸福な食卓」で穏やかな感動を運んでくれた瀬尾まいこさんの文庫。


★3つ半です!


天国はまだ遠く (新潮文庫)

天国はまだ遠く (新潮文庫)


「私がいなくなったら…」と想像してみたことのある人は多いかもしれない。
でも本当に実行することは稀。
この本の主人公は、社会から自分を消すということを実行し、自殺を試みるものの、失敗して田舎町での生活で自分を取り戻していく。


ひとりで過ごす時間の大切さやまわりの人の温かさ・感謝の気持ちを再認識する。
瀬尾さんはそういう「穏やかな再生」の物語を紡ぐのが得意だと思う。