京都市立堀川高校 校長 荒瀬克己さん@「プロフェッショナル 仕事の流儀」


私が寝込んでいるときに放送されていた「プロフェッショナル 仕事の流儀」を母がビデオに撮っていてくれました。


今回は公立高校の校長先生。
堀川の奇跡」と呼ばれる、公立高校→国公立大学入学者を7年で約20倍(6名→132名)に押し上げる成果を生むような学校改革を実施した立役者です。

第65回(2007年10月16日放送)校長・荒瀬克己 -プロフェッショナル 仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/071016/index.html


受験を控えた高校3年生へ「皆通ってきた道。つらい時もある、苦しい時もある、でも周りにみんないるよ」と集会で呼びかけ指笛を吹いたり、生徒の考えてきた環境国際会議のメッセージをその場で教育委員会に持って行ったりといった、当意即妙な荒瀬先生の立ち居振る舞いに感嘆しました。


そして大切なことはいつの時代も「考え、行動する」ことだと痛切に感じました。


荒瀬校長先生を「考え、行動する」ことに向かわせるきっかけとなったのは、堀川高校でいち国語教師として勤務していた頃、公立中学校に通う娘さんの担任の先生から娘さんに向けて「公立(高校)はアカン」と伝え聞いたことだそうです。


その言葉に自らの問題意識を奮い立たせ、ほどなく(これは荒瀬さんの希望というよりは京都市の意向だった)教育委員会へ異動→公立高校のあるべき姿の模索・提言→堀川高校へ教頭として復帰という形で「公立高校をどうすべきか」という問題と向き合ってきたのです。


堀川高校では、将来を見据えた上での進路選択を生徒に与えています。単に大学合格を目指すのではなく「何をやりたいか」、そのためには「どこの大学に行けばよいか」ということを生徒に考えさせる。これは千葉大→東大大学院の娘さんを育てたTさんも言っていて、「彼女が小中学生の頃から『将来どうなりたいか、そのためにはどういう進路を取るのがベストか』ということを子どもに考えさせる、あるいは一緒に考えることで、子どもはしっかり自分で判断・行動していく」とのこと。


そのための方法論として堀川高校が持っているのが「探究科の設置」
現在、堀川高校普通科2クラス・探究科4クラス編成となっており、「探究科」では週に2時間自分で決めたテーマについて研究する。なお1年生はその基礎となる事項を学ぶ。
放送していた中では、「りん測定器の開発」を行っている生徒を紹介していた。

京都市立堀川高等学校
http://www.edu.city.kyoto.jp/hp/horikawa/index.html


↓荒瀬校長先生のインタビュー↓

asahi.com
京都市堀川高校校長 荒瀬 克巳さん-マイタウン京都:http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000140703190001


これ、ものすごく興味深いです…!↓番組司会者 茂木健一郎さんの記事↓

改革の裏にある「石橋を叩く」姿勢 (茂木健一郎の「超一流の仕事脳」):NBonline(日経ビジネス オンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20071011/137349/


↓荒瀬先生、本も出されているようです↓


奇跡と呼ばれた学校―国公立大合格者30倍のひみつ (朝日新書 25)

奇跡と呼ばれた学校―国公立大合格者30倍のひみつ (朝日新書 25)


お休みの間も、母のおかげでよい経験ができました。
本当にありがとう=*^-^*=♪