働きたいキモチと実際に働くこと
リクルートが発行している「キャリアガイダンス・メール」に興味深い記事が紹介されていた。
半数が「希望の仕事があれば働く」 青少年白書の調査
15〜29歳の青少年のうち半数が「希望の仕事があれば働きたい」と条件付きで働くことを考えており、「希望と違っても働いてほしい」と願う親との間にギャップが生じていることが6月21日、2005年版青少年白書の「青少年の社会的自立に関する意識調査」で分かった。
調査は今年1〜2月、青少年とその親の計7500人を対象に実施した。
子どもの就労についての考えを親に尋ねたところ、「多少希望と違う仕事であっても働いてほしい」との回答が52.6%と半数を占め、「希望の仕事があれば働いてほしい」は23.9%、「本人の選択に任せたい」は20.9%だった。これに対し、当の青少年は「希望の仕事があれば働きたい」が52.9%に上り、「希望と違う仕事であっても働きたい」は24.3%に過ぎなかった。「働きたくない」は5.4%だけだったものの、「わからない」との回答も11.5%あり、職業観の確立していない若者が少なくないことをうかがわせる。
一方で親の側にも、子どもの独立は「結婚したら」(36.5%)、あるいは「できるだけ長く家にいてほしい」(21.4%)と考えるなど、自立を先延ばししたい雰囲気がある。
就労に関する意識の変化について考えてみると、「パラサイト」という言葉の出現と重なるように思う。*1
近年の子どもたちの考え方や行動には憂慮すべき事態が起こっていると感じざるを得ない事件や統計があったが、これもまたショックだ。
私はこのニュースを、子どもたちの自立心が育っていない事態と見た。
もちろん自分の希望に向かって努力することは美しく、素晴らしいこと。
そしてそれを求めることも悪いと言えない。
しかし「働くこと」そのもので得られるものは対価(お金)だけではなく、矜持(誇り)であったり、認められることの喜びであったり、かけがえのないもの。
また希望にそぐわない事態に直面し、それに立ち向かったり、受け入れたりすることで深い経験ができると思う。
「経験」に勝る「想い」はない。
想いはそれ自体で素晴らしい。また想いがなければ出来事は起こらないのかもしれない。
しかし具現化された事象にはかなわない。*2
社会人として(楽しく)働いている者から、とにかくお仕事の世界に飛び込んでみて♪
と言いたい。
「考えて立ち止まるより、走りながら考えたほうがいい」。
私も今の立場は一種のパラサイトだと思うが、大学出たら働く(就職する)のだ、という意識はずっとある。
父が経営者で働くことが好きだということも影響しているのだろうか。
仕事に関しては、松永真理さんの著作がオススメ。
- 作者: 松永真理
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/02
- メディア: 文庫
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
*おまけ*
↓時間&興味のある方はどうぞ(笑)↓