たたかわないダイエット


たたかわないダイエット (講談社+α文庫)

たたかわないダイエット (講談社+α文庫)


最近とーっても生活&お食事が不規則なのでその戒めもこめて、栄養学をベースにしているというこの本を手にとってみた。
すごくためになった!!!


日々の食事では

  1. 血糖値を一定にさせ
  2. カロリーが低く栄養価の高いもの(野菜、果物)を選び
  3. 精製していない穀類を中心におき
  4. 生で食べる食材の割合を増やす

ことが重要


理想的な食事は


脂肪 10〜20%
たんぱく質 10〜15%
複合炭水化物 65〜80%
精製した炭水化物 0〜10%


これを実現するには


  1. 精製していない穀類、豆、野菜、果物(これらを複合炭水化物とよぶ)は欲するだけ食べる。
  2. 精製した炭水化物(白いご飯や白いパン含む)を減らす。砂糖はゼロに近づける。
  3. カロリーを持った飲み物は飲まない。
  4. 食事中の脂肪を減らす。


ことでOK!


食事の脂肪を減らすテクニック

  1. 肉の量をへらす(1日40G以下)
  2. バター・マーガリン・マヨネーズ・クリームなどの高脂肪食品をつかわない
  3. 揚げ物、とくにパン粉をつけたフライはしない、食べない。パン粉をつけて揚げるとたくさん油を食べることになってしまう。


●空腹感は、血糖値が下がることで起きている。


悪い食事とは、血糖値を急激に上げ、カロリー過多で、必要な栄養素を体に取り込んでいない。


悪い食事をすると、血糖値が急激に上がり、たくさんの糖分が血中に入ってくる。
すると身体は大慌てでインスリンをたくさん分泌する。
そして細胞が急いで糖分を取り込む結果、血糖値が下がる。


血糖値が一定値より下がると、急激に空腹感を感じる。
カロリーはたっぷり取っても、さらに食事を重ねることになる。
あるいは空腹を感じているのに食べるのを控えることでストレスを生み出す。


悪循環。


逆に良い食事とは、血糖値を安定させてくれる。


●食事に関する限り、ガマンはストレス。


このストレスによって、痩せるどころかリバウンドしてしまうので、ガマンはしない。(ここが、”たたかわない”ということ)


だから、血糖値を安定させてくれる(カロすくエイある)食べ物を満足するまで摂る。


血糖値を安定させてくれる食べ物は


果物、野菜、豆、自然に近い穀類。


その中でも新芽新茎野菜、アスパラ・タケノコなどは「カロすくエイある」の優等生。
果物ではあんず・グレープフルーツ・スイカ・桃。
穀類は、白米よりも、玄米や分搗米。


●炭水化物で太るは幻説?!


この本では炭水化物を抜くことを禁じている。
穀類(特にご飯)を食べていないと、50以上もあるという必須栄養素がちゃんと摂れない食事をしているということだそう。


穀類に含まれるマグネシウム酵素を作る働きをしている。
この酵素は体の中で栄養を分解し、エネルギーに変える大切な働きをしている。
酵素は何百種類もあるが、そのうち300種類の酵素が、マグネシウムなしには作れない。


マグネシウムを多く含んでいるのは


精製していない穀類、豆、ナッツ、海藻。


●生食、万歳!


肥満は、『生で食べる』ということが少なくなっている現代の食事が生みだしている悪いことのひとつ。

  1. 生のものには「酵素」が生きて含まれている
  2. 元来自然界の生物は生のものを食べている
  3. 加熱した食事の割合が大きくなると、それがストレスとなり、内分泌系が狂ってくる


ネズミの80日実験では、生食ゼロのネズミの脳が小さくなり、すい臓が大きく肥大しているという結果が。


加熱した食事には酵素が含まれていず、消化のための酵素を自分の体で生成しなければならないため、消化酵素をつくり出すすい臓に負担がかかる。


●ストレスはインスリン抵抗を上げる


インスリン抵抗とは、酵素を作ってくれる血中のインスリンの働きが弱まること。
インスリン抵抗が高まれば、糖分がエネルギーに変化しにくくなり、その結果脂肪として体に蓄積されてしまう。
それに、インスリンが血中にあれば脳は「お腹すいた」という指令を出す。


インスリン抵抗は

  1. 糖分が脂肪として蓄積される
  2. 脳から空腹の指令が出る


の2つの意味でとても怖い。


しかも

  1. 肥満そのもの
  2. 動物食品に多く含まれる「飽和脂肪酸」のとりすぎ
  3. 「オメガ3脂肪酸」という脂肪酸の不足
  4. クロム(必須ミネラルの一種)の不足


によってこの抵抗は増幅される。怖い×2。


●肥満を抑える最終兵器「クロム」


クロムはインスリンが糖分を分解するのを助ける。
また、インスリン抵抗が下がれば肥満につながりにくくなる。


クロムの豊富な食品

  • ビール酵母
  • ビール
  • レバー
  • えび
  • 精製していない穀類
  • 豆類
  • きのこ類
  • ブラック・ペッパー
  • 魚介類


しかし、甘いもの・精製されたものを摂るとクロムが浪費され、クロムを失わせてしまう。


理想を言うなら砂糖の摂取カロリーの食事における比率は10%以下。
料理に砂糖を使うのは極力避けること。


題名の「カロすくエイある」は、この言葉イイなぁということで

GRUPPE blog ! -自然食糧品店グルッペ
http://blog.gruppe-inc.com/


さんからひねって引用。*1

*1:本家は「カロすくエイだく」