「レバレッジ・リーディング」
★5つです!
今から使える、即知識にできる読書の極意が満載。
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 39人 クリック: 528回
- この商品を含むブログ (548件) を見る
■レバレッジ・リーディングの極意
ビジネスにおいてレバレッジをかけるには、
本を読んで、そこに書かれているノウハウを自分流に応用し、実践で活用
すること。
99%の人間は、誰か成功した人のやり方を学んで、そこに自分なりの応用を加えるのが、成功への近道。
試行錯誤に時間や労力を使うのではなく、結果を出すために時間や労力を使うことが出来るようになる。
レバレッジ・リーディングは自分への投資活動。
単に本を多く読みこなすというのではなく自分の課題や目的・目標にとって必要な情報だけが得られれば、それで充分。
完璧主義を捨てること。
必ず読みながら重要なポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折る。
そうすることで、「単なる本」から、「収益を上げる資産」にする。
投資としての読書のコツは、自分の身に置き換えて読むこと。
「自分だったらどうするか」をシミュレーションしつつ読んでいく。出てきたアイデアは余白に書く。
線を引き余白にメモをして「使い倒した」本が数冊たまったら、今度は線を引いたところだけを自分なりに編集して「究極の本(レバレッジメモ)」を作る。
読書を続けるために、生活のリズムに読書を組み込む。
読んだ本の数字を記録する。
本を読んだことで満足しないこと。
投資した時間とコストを回収するために、「読書後のフォロー」を行うことが絶対必要。
読んだ本の内容を忘れる理由は2つ。
- ポイントをメモしなかったから。
- 実行しなかったから。
メモすることで記録に残し、実践に使う。
メモの内容を自分の中に刷り込み、習慣化することで正しいやり方を身につけたり、実践で使えるかどうか取捨選択する。
そうした反復をしながら、自分・現実に合うようにアレンジする。
そして洗練されたノウハウが自分のものになり、結果が伴うようになる。
本の内容を自分のものにするベストな方法は、受験勉強のやり方と同じ。
- 課題・目的を絞り込み、
- 本を選び・読み、
- 重要なところに線・印をつけ、
- レバレッジメモに要点を抽出し、繰り返し読み、
- 実践で試し、
- メモをブラッシュアップし、繰り返し読んで身につけ、
- 実践で条件反射的に対応できるようにする
ということ。
■レバレッジ・リーディングの技術
重要だと思ったところにそこにある筆記具で線を引く。
さらに重要だと思ったところは☆印をつける。
線を引く部分が多いときは四角で囲む。
線を引いたページの角を内側に折る。
折り目がたくさんついていればいるほど自分にとって素晴らしい本。
本当に役立つところは二重に折る。空間が出来て開きやすくなる。
緩急をつけて読む。
タイトル、太字、囲み、まとめの部分などは比較的ゆっくり読む。
「ヨコ読み」する−段落の最初の行を少しペースを落として読んで、重要なポイントがありそうかどうか感じた上で、3〜5行をいっぺんに固めて読み、何か引っかかったところでスピードを落とし、じっくり読む。
これはどこかで読んだな、というところは思い切って飛ばす。
レバレッジ・メモは、大事な部分をただパソコンに入力して、A4判サイズのコピー用紙にプリントアウトするというもの。
線を引いたところのほかに、自分のアイデア・気づきも付け加える。
それをいつも身につけ、折に触れて読み返す。
現在の自分に合ったところのみを読む。
1週間に1度くらい、メモの入力をする。
読み終わってすぐではなく、数日寝かせてから入力する。
ちょっと冷静になり、重要でないことを書くこと・内容の重複を防ぐことができる。
最初のうちは、読んだ本1冊につきメモ1つ。
だんだんたまってきたら、テーマ別に編集。
分類することには時間・手間をかけすぎない。
本の整理については、本棚を利用する。
面白い本・ためになった本は本棚の上のほうへ、つまらなかった本・得るところの少なかった本は下のほうへ。
本棚に入りきらなくなったら一番下の段にある本から捨てていく。
■本を読むことの意味・意義
「本を読む時間が無い」はただの言い訳。本当は「本を読まないから時間がない」。
本には他人の数十年分の経験や知恵が詰まっている。
読書をしない一流のビジネスパーソンは存在しない。
自分にとっての愛読書となるいい本は繰り返し読むべき。
■本選び
まず「目的を持って本を選ぶ」こと。
「自分の人生の目標は何か」「現状の課題は何か」という大きな目標があれば、「今、自分にはどんな本が必要か」ということが、はっきり意識できる。
本選びに関しては、自分の勘だけでなく、書評や口コミなど、自分以外の人の意見もどんどん参考にする。
- 友人・知人・目利きの口コミ
- 新聞・雑誌の書評・広告
- メルマガの書評
- 『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン(BBM)』
- http://eliesbook.co.jp/bbm/
- 『ビジネス選書&サマリー★プロ厳選!30秒で読んだフリ』
- http://www.bbook.jp/
- 『Webook of the Day』
- http://webook.tv
- 『後悔しないための読書【ビジネス書の本格的書評】』
- http://www.mag2.com/m/0000125885.html
- 『1億稼いだ■最強方程式を毎日10秒で⇒平成・進化論』
- http://www.mag2.com/m/0000114948.html
- 『プレジデントビジョン』
- http://www.president-vision.com/
- 『インターネット虎の巻』
- http://iwamototakahisa.com/blog/
- 『ワニレポ★せっかくやるなら楽しくやろう!』
- http://www.mag2.com/m/0000101533.html
- 『日本の個人投資家よ、立ち上がれ!ファイナンシャルアカデミー通信』
- http://www.financialacademy.jp/
自分にとってやさしくて値段の安い本の方が、すぐに役立つことが多い。
■本のプレゼント
自分が読んで感銘を受けた本を「あの人にピッタリだな」と思ったら、すぐ贈る。
すごく勉強になる話を聞かせてくれた人へのお返しにも。
アマゾンの「ギフトオプション」を利用すると便利。
同じ本を読むことで、共通認識を持つことが出来る。
同じような課題を抱える人には作ったメモの内容を伝える。
油断すると、すぐダラダラして時間を浪費してしまう。
だから、朝一番の読書を自分に課す。
今ではこの朝の読書は、リズムを調整してくれるペースメーカーになっている。
珠玉の言葉が各章のはじめに引用されていた。
自分に喝を入れるためのロバート・キヨサキさんの言葉が心に響いた。
人生に一番害のある言葉は「明日」だ。
この言葉を一番多く使うのは、貧乏な人、成功しない人、不幸な人、不健康な人だ。
彼らはよく「明日からダイエットとエクササイズを始める」「明日から本を読む」などと言う。
私は明日を一度も見たことがない。
私にあるのは今日だけだ。
今日は勝者のための言葉で、明日は敗者のための言葉だ。
−ロバート・キヨサキ『金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』
他にも2つ。
今は、人と違う結果を出すためにはどうすればいいのかについて、
新しいやり方を考え、実行することが「勤勉」であり、
最も短い時間で成果を出すための工夫をすることが「努力」である。
−安田佳生『千円札は拾うな。』
待ってはいけない。「絶好の」ときなどない。
今いる場所からスタートし、自分の使える道具を使おう。
そうすれば、やがてもっと良い道具が見つかるだろう。