「つきのふね」森絵都さん


つきのふね (角川文庫)

つきのふね (角川文庫)


先日立ち寄ったブックファーストで手に取った「夏の本」。


★5つ!


ヤングアダルト小説としては、湯川香樹実さんの「Friends〜夏の庭〜」を子ども達にもオススメしていたけれど、この「つきのふね」は「Friends〜」を超えている!と思う。
スタバで感動してわなないてしまったこと3回。


生きるということに素直に愚直に向き合うのって、軽くも重くも誰しも1回は通る道だと思う。
そこを鮮烈にエグくなく書いてくれている。
そして、手紙で伝わる気持ちの大切さを改めて感じた。

人より壊れやすい心に生まれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもってるもんなんだよ。


ぼくは心のびょうきってなあにとしんせきのおばちゃんにききました。おばちゃんは心のびょうきはくるうことだといいました。でもくるうのわそんなにめつらしくないといいました。なんでとゆうと今のじだいはたいへんなじだいでむかしよりずっとたいへんなじだいだからだれでもすぐにくるうんだそうです。


でもくるわない人もいるよとぼくがゆったらおばちゃんはそうねーといいました。それはきっとこの世にわ小さくてもとうといものがあってそうゆうものがたすけてくれるのかもねーといいました。


ぼくわ小さいけどとうといですか。
ぼくわとうといものですか?


子どもたちに良い本を教えるためにも、これからも面白い本を渉猟しよう。

森絵都 -Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E7%B5%B5%E9%83%BD