「アメリカばんざい」
今日は親友のM子と久々に会えて、ポレポレ東中野という映画館で上映されている
「アメリカばんざい」という映画を観に行きました。
- アメリカばんざい オフィシャルサイト
- http://www.america-banzai.com/
東中野は近い!と思って歩いて行こうと思ったのですが、、案の定、、思ったより
暑くて遠くて、右手を挙げて降参⇒タクシーに乗りました。
M子と合流してまずポレポレで受付を済ませ、映画が始まるまで隣にあった
ミスタードーナツでお茶することにしました。
ツモる話はいろいろあったのですが、年のせいなのか、健康談義が主でした。
働き者の旦那さんのケアなど、考えさせられました。
あっという間に上演時間になり、ポレポレに戻ると、監督さんが舞台挨拶される
という場内アナウンスがあり、ラッキーでした。
藤本幸久監督からはこの作品を作った経緯を聞け、映画に入る前に動機付けが
バッチリできました。
映画はというと、思っていたとおり、とても考えさせられる内容でした。
主に退役軍人さんたちを追うドキュメンタリーなのですが、時折入る現在の
軍隊の訓練の内容なども含めすべてが衝撃的な映像(というより言葉が紡がれて
いたの)で、最初から涙が止まりませんでした。
退役軍人たちの多くは(18歳程度で入隊するため)20歳前半であるにも関わらず
- PTSD(いわゆるトラウマ)による社会復帰および就職困難⇒米国にいるホームレスの3分の1は退役軍人とのこと
- 薬物またはアルコール中毒⇒PTSDを克服するためだったり、社会復帰できないためにアングラでの仕事にしか就けなかったり
という現状を見ました。
また私の心を揺さぶったのは、入隊した本人だけでなく家族に与えたダメージの大きさです。
イラクでは毎日数百人という米軍兵士が亡くなっているそうです。
映画に出てきたダレルという青年の母親はイラクのニュースが流れるたび
「息子が亡くなったのではないか」と気が休まるときが無く、夜も眠れず、
ダレルからの電話で「今日は街にパトロールに出ないよ」という電話があって
やっと数時間ほど休めたと言っていました。
映画の中で
「戦争をやって利益を得ているのはほんの一握りのお金持ちだけ
貧しい私たちからはすべてを奪い去っていく」
というようなことを言っていたのですが
本当に、戦争をして犠牲になる人がこれだけいるのに
なぜ愚かなことを続けるのかとやりきれない気持ちになりました。
またやりきれないという気持ちを持ち帰るだけでなく、私自身が戦争反対
ということを発信し続けていこうと強く思いました。
この映画のサブテーマが「日本も数年後はこうなるのか?」というものですので
私たち日本人にとって必見の映画だと思います。
上映劇場・期間を下記に載せておきますので、お時間を作って観に行ってみてくださいm(_ _)m
ポレポレ東中野 http://www.mmjp.or.jp/pole2/
2008年7月26日〜8月22日 ロードショー
2008年8月23日〜9月5日 レイトショー
大阪・第七藝術劇場 http://www.nanagei.com/
2008年8月16日〜9月12日(上映時間は劇場まで)
*8月17日には上映後、鑑賞者対象のトークイベントあり
名古屋シネマテーク http://cineaste.jp/
2008年8月16日〜9月5日(上映時間は劇場まで)
来週以降、藤本監督は名古屋にいらっしゃるそうなので、
名古屋の方は特に観に行ってみてくださいね。
オリンピックの話題で毎日かまびすしく、またひたむきに努力され
栄光をつかむ選手を拝見するに清々しく誇らしい思いですが、
8月は終戦記念日がありますから、やはり戦争・平和についても
語り考える時間を取るべきだと思います。
去年も「夕凪の街 桜の国」を観ましたし、
語り継ぐべき歴史を読み聞き、
注視されるべき現在を肌で感じる
ことが大切ですね。
M子といろいろ話せて、社会的な問題について共有できて、また刺激を受けました。
私は本当に周りの人たち、友人たちに恵まれているなと実感した一日でした。
M子ありがとう(^-^)